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EDと心臓疾患などの循環器系疾患との関係性【射精で心筋梗塞予防を】

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心筋梗塞は心臓の血管が詰まって起きるものです。

この心筋梗塞が発病する前にはEDになることがあるという論文があります。

この相関関係はどういった所から生まれてくるのか見ていきましょう。

EDになる原因と、心筋梗塞との関係性

まずはEDになる原因から、見ていきましょう。

2010年3月に作成された「ED診療ガイドライン」では、下記の原因によってEDが引き起こされると書かれています。

症状名 EDになる原因
加齢 テストステロンの低下・海綿体血管内皮の障害
喫煙 海綿体動脈の閉塞・血管障害
高血圧 血管障害
糖尿病 自律神経障害・血管内皮障害
高脂血症 陰茎動脈の動脈硬化
肥満と運動不足 テストステロンの低下・動脈硬化
うつ症状 心因性の要因
下部尿路症状/前立腺肥大症 交感神経の過活動
慢性腎臓病 血流障害・ホルモン異常など
睡眠時無呼吸症候群 夜間の酸素低下による海綿体の障害
精神疾患 神経障害
不妊症 心因性の要因
薬剤 降圧剤など

上の表の原因を見ていただくと「血管」に関する不具合によってEDが引き起こされる割合が多いことが分かります。

その数、13個の症状に対して7個となっており、原因の半分以上は血管に関する障害で引き起こされることが分かります。

ここにEDと心筋梗塞との関係性が隠れているんです。

心臓よりも陰茎のほうが血管が細い

自分の血管を見たことがある人はなかなかいないと思いますが、血管は場所によってその太さが変わっています。

一番太いと言われている太もも部分にある大腿動脈で6ミリ~8ミリ。 男性器にある陰茎動脈で1ミリ~2ミリ。 そして心臓にある冠動脈で3ミリ~4ミリです。

これらの血管が同じ具合に動脈硬化していったとすると、細い血管から先に詰まってしまいます。

よって、冠動脈よりも細い陰茎動脈が先につまり、EDになるというわけなのです。

なお、糖尿病の患者さんがEDになった場合、そのまま放置していたら2年以内に心筋梗塞で亡くなると言えるだけの正確なデータもあるようです。

では、予防法はないのでしょうか。

週2回のセックスで循環器系疾患を予防!

アメリカで発表された論文で、セックスと循環器系疾患との関係性を指摘したものがあります。

Sexual activity, erectile dysfunction, and incident cardiovascular events.

この論文は中高年男性1,165人を15年以上追跡調査し、循環器系疾患にかかったかどうかをまとめたものです。

これによると、週に2回以上セックスをしていた人は1回以下の人に比べて、循環器系疾患の発症が明らかに少なかったとまとめられています。

これはセックスによって激しい動きをし、運動をしているのと同じ負荷をかけているということが1つあります。

もう1つの理由は射精によって血管の若さを保つことができるためです。

血管の若さを保つためにも、射精が必要

  • 射精が近づく
  • 勃起する
  • 勃起時に男性器を刺激される

これらの行動によって、前立腺の動脈の血流が多くなります。

前立腺の血流を増やすことで、血管の若さを保つことができ、動脈硬化を防ぐことができます。

また、精液の一部である前立腺液を定期的に体外に出さないと、前立腺がんになりやすいという論文もあります。

Ejaculation frequency and subsequent risk of prostate cancer.

この論文によると、月21回以上射精をしたグループの方がそれ以下のグループよりも前立腺がんにかかる割合が少なかったとのことです。

まとめ

以上のように射精をすることはメリットが多数あります。

射精であればオッケーなので、マスタベーションでも大丈夫なのですが、運動負荷を考えるとセックスのほうが身体に良いと言えます。

もしいまEDで悩んでいるのであれば、専門のクリニックで診察をしてもらうことをおすすめいたします。

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